古文書部会

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藤沢地名の会の古文書部会では、藤沢を中心とした古文書解読を、毎月第三木曜日に市民活動推進センターで開催しています。 会員はどなたでも参加できます。お試し見学も可能ですので、お問い合わせ下さい。

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実施報告一覧

実施報告

2024年12月~

①「箱根浴湯記」
② 弄花山人 纂緝「箱根七湯栞 巻之一」

江戸時代後期、江戸からは沢山の湯治客が箱根を訪れるようになりました。温泉場が集中する箱根では、一夜湯治と呼ばれる湯めぐりが流行します。今回は、箱根の湯治場を記した2種類の古文書を読みます。『箱根浴湯記』は、江戸から箱根塔之沢への道中記(文化十五年)です。『箱根七湯栞』(文化八年)は、温泉案内書です。七湯それぞれの由来や効能などを記し、後年に写本も発行された人気の版本です。全十巻のうち、序文の巻之一を取り上げます。

①「箱根浴湯記」<br>② 弄花山人 纂緝「箱根七湯栞 巻之一」
  • ① 神奈川県立公文書館蔵
  • ② 早稲田大学図書館蔵
年月日/参加数 内容
2025年3月20日
13:30~15:30
参加:13名

今回も、『箱根浴湯記』の輪読をおこなった。筆者の一行は塔ノ沢の宿を出て、箱根旧街道を芦ノ湖畔の箱根権現(現箱根神社)へと向かう。通過点にある地名や名所などが頻出し、多くは現在では馴染みのないものだ。メンバーが持参した古地図やあらかじめ調べた情報から、それらの場所をあらかた特定することができた。雨中という悪条件の中、塔ノ沢から箱根権現を往復する往時の人々の脚力には敬服する。次回4月17日の部会は、テキスト10ページの6行目から。本日の参加者は13名。

(文責:布施)

2025年2月20日
13:30~15:30
参加:17名

部会員のS氏より、文化2年(1805)小田原宿、箱根宿と箱根湯本温泉の間に生じた一夜湯治を巡る訴訟に関する資料の配付及び説明があった。道中奉行は一夜湯治を認める裁断を行い、その後箱根温泉の賑わいを呼ぶことになった。文化15年に書かれた現在輪読中のテキスト『箱根浴湯記』は、その流れの中に位置づけられる。参加者の目が多少慣れてきたこともあり、輪読は前回より進み、テキストの筆者はすでに箱根入りして、浴湯散策を始めている。次回3月20日の部会は、テキスト7ページの最後1/4から。本日の参加者は17名。

(文責:布施)

2025年1月16日
13:30~15:30
参加:16名

前回より読み始めた『箱根浴湯記』の輪読を行った。2回目とあって前回以上に読み進めると予想したが、その思いは外れた。印字の一部不鮮明なこともあり、不明点の解釈に手間取った。読めたとしても、現在使われていない言葉遣いや、文章に出てくる地名や寺社名などを巡る議論に時間を要した。今回読み進んだのは1.75ページ分で、旅はまだ箱根に達していない。次回2月20日は5ページ後半1/4からスタートとなる。参加者は見学者1名を含めて16名だった。

(文責:布施)

2024年12月19日
13:30~15:30
参加:16名

今回より、新テキスト『箱根浴湯記』の輪読を始めた。輪読に先立ち、部会員のHa氏より、『諸国温泉効能鑑』及び『旅行用心集』という、江戸後期における温泉の普及度や温泉旅行(湯治)の状況を知る上での興味深い資料の配付と説明があった。新テキストの輪読は、新たな文体に慣れるまでの難渋が予想されたが、部会員たちの十分な予習をもって思いの外進捗した。江戸を発った著者が藤沢に辿り着くまでを読了。次回は4ページからスタートとなる。今回の参加者は16名だった。

(文責:布施)

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